アタック・スパイク用語編!詳しく解説します!
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アタックやスパイクなどの用語について詳しく解説します。
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アタックヒット(アタック)
ネットより高い位置から相手チームのコートにボールを送ることを指しますが、広い意味ではサーブを除く相手チームへの攻撃の総称として用いられます。一般的にはスパイクを指して用いられることが多いです。
スパイク
ジャンプして相手チームのコートに打ち込む攻撃のことをスパイクといいます。強いスパイクを打つためには、スパイクを打つ利き手の手首のスナップやジャンプ力が必要です。
また、利き手ではないほうの手の動きも強いスパイクを打つためには必要であり、この動きを鍛えると体の旋回運動を早め、より強いスパイクを打てます。
アタッカー
アタック・ヒットを打って攻撃を行うプレイヤーのことをアタッカーといいます。アタック・ヒットの中でも、ジャンプして攻撃をするスパイクを打つことが多いため、スパイカーと呼ばれることもあります。
上がったトスに合わせてアタックを打ち、攻撃を行う姿勢が求められます。
スパイカー
アタック・ヒットの中で、ジャンプをして相手チームのコートに打ち込む「スパイク」を行うプレイヤーのことをスパイカーといいます。アタック・ヒットを行うプレイヤーとしてアタッカーと呼ばれることもあります。
主に得点源になる攻撃がスパイクですので、たとえトスがあまりよくなくてもきちんと相手チームのコートに打ち込む役割が求められます。
アタック決定率
アタック決定率とはアタック・ヒットがどれくらいの割合で決まっているかを指します。アタック決定率は%(パーセント)の単位で表され、
アタック・ヒットの決定本数 ÷ アタック・ヒットを打った回数 ×100
という計算式で計算されます。
V・プレミアリーグでは、シーズン中に通算で最も高いアタック決定率を記録したプレイヤーにアタック賞という賞を授けています。
アタック効果率
アタック効果率とはアタック・ヒットを打ってどれほどミスをしないか、勝利にどれくらい貢献しているのかを指します。アタック効果率は%(パーセント)の単位であらわされ、
(得点-失点) ÷ アタック・ヒットを打った回数 ×100
という計算式で計算されます。
ここでの「得点」とは、アタック・ヒットが決まってあげられた得点のことをいいます。
また、ここでの「失点」とは、アタック・ヒットのミスとブロックされたことによるもので、アタック・ヒットが相手チームに拾われて相手に得点を取られた時の失点は含みません。つまり、言い換えれば
(アタック・ヒットの決定本数 - 被ブロック数 - アタック・ヒットのミスの本数) ÷ アタック・ヒットを打った回数 ×100
という計算で算出されます。
Vリーグではブロックされた回数をカウントしないのでアタック効果率は算出されません。
MB1(エムビーワン)
ミドル・ブロッカー(MB)を1人にして、その分ウィング・スパイカー(WS)を1人増やし、4人配置するという戦略を「MB1」といいます。
基本的な配置としては、ミドル・ブロッカーはコート上に2人ですが、そこの人数を減らし、ウイング・スパイカーを増やすことで、その分攻撃力をあげて点を取っていくことを目指したスタイルです。
MB1の弱点として、守備の人を減らすのでブロック力や守備力の低下があげられます。
しかし最大の利点はサイドからの攻撃が常に2枚以上になることや、サイドに分散していることで相手チームからにブロックの的を絞らせないことなど、得点力アップが期待できます。
オープン攻撃
ネットのアンテナ近くにトスを上げてスパイクを打ち込むという、バレーボールで最も基本的な攻撃方法を「オープン攻撃」といいます。
主にレフトやライトなどの前衛アタッカーに向かって、スパイクを打ち込むために十分に高い軌道のトスを上げることで、時間的余裕を持たせてスパイクを打たせることができます。
十分な走り込みやジャンプが可能であるので、強いスパイクを打つことが可能な攻撃であるといえるでしょう。
オープン攻撃で強いスパイクを打つためには、十分なジャンプ力と踏切りの強さ、腹筋・背筋の強さからくる体のひねりなど、さまざまな身体的条件を鍛えることが必要です。
また「オープン攻撃」と呼ばれるようになった由来は、ネットにアンナナ(マーカー)がなかった時代に、サイドラインの外側のオープンスペースからスパイクを打つことができたことからきているそうです。
クイック攻撃
セット・アップからボール・ヒットまでの経過時間が短い攻撃方法のことを「クイック攻撃」といいます。
前衛のアタッカーがセッターの位置まで動き、セッターは自分の近くに低めのトスを上げることでトスをあげたのとほぼ同じタイミングでアタックを行います。
しばしば攻撃で使われるオープン攻撃とはタイミングが異なりますので、ブロックやカットがしづらく、相手チームの攻撃のペースを崩すことができるのです。
攻撃の基本形であるオープン攻撃よりも、トスをあげてからアタックを行うまでの時間が非常に短いため、「速攻」とも呼ばれます。
大きく外からジャンプをしてアタックを行うわけではありませんので、身長の高さやジャンプ力が必要な攻撃といえます。
クイック攻撃は、相手チームのテンポを崩すことができますが、アタッカーとセッターの息を合わせなければ成功しませんので、何度も繰り返し練習をしてタイミングを合わせることが重要です。
Aクイック
Aクイックとは、セッターがレフト側に低いトスをあげ、セッターのすぐとなりでスパイカーが行うスパイクのことです。クイックの中で、最も基本的なクイック攻撃であると言えます。
主にセンタープレイヤー(ミドルブロッカー)が行うアタックの手段です。試合の流れを自分のチームにもってくるために行ったり、相手チームのブロッカーをひきつける囮(おとり)になったりするために用いられます。
クイックは基本的にセッターにパスが行くと同時に助走をはじめ、セッターがトスを合わせるようにして行いますので、セッターとスパイカーの息が合わないと攻撃を行うことができません。
基本的に、トスが頂点に上がりきる前に打ち込みます。タイミングやトスの高さなど、練習で息をぴったりと合わせられるようにしておきましょう。
オープンのスパイクよりも助走距離が短いので、より高いジャンプ力と手首のスナップが必要です。腕のバックスイングをより高く挙げることで、高いジャンプができます。
クイックすべてに共通していえることですが、ネットに近いのでタッチネットをしないように気をつける必要があります。
Bクイック
Bクイックとは、セッターのレフト側にAクイックを行えるスペースをあけてレフト側で行うスパイクのことです。Aクイックを使えるようになってから取り組むべきクイックであるといえます。
BクイックもAクイックと同様にセンタープレイヤー(ミドルブロッカー)がよく用いるスパイクで、流れを持ち込むためや囮(おとり)として行います。
クイックを行うためには、セッターに奇麗なパスをあげなければならないので、チャンスボールやAパスなどをしっかりと返すチーム全体の力量の高さが必須です。
Cクイック
Cクイックとは、セッターがライト側に低いトスをあげ、セッターのすぐとなりでスパイカーが行うスパイクのことです。Aクイックをライト側で行うことを指します。
Cクイックは、センタープレイヤー(ミドルブロッカー)も行いますが、ライトの選手も行います。
ライト側で行うため、右利きの選手は打ちにくいとされていますが、Cクイックができる選手がいると、AクイックとCクイックを同時に入って相手のチームを惑わすことができるので、非常に効果的で重要なクイックの種類と言えます。
セッターが後衛にいるときに限りますが、センタープレイヤー(ミドルブロッカー)がAクイックのポジションに入り、ライトプレイヤーがCクイックのポジションに入ることをWクイック(ダブルクイック)といい、よく使われる攻撃方法です。
Dクイック
Dクイックとは、セッターのライト側にBクイックを行えるスペースをあけてライト側で行うスパイクのことです。Bクイックをライト側で行うことを指します。
右利きが基本的には多いことも関係しているのか、クイックの中ではあまり用いられません。

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