練習を積むとチームの強力な武器になるアタック・スパイク系用語とは?
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アタック・スパイクのうち、攻撃に関する用語について紹介します。
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Contents
二段攻撃
許されている3回のボールコンタクトのうち、2回目にトスをあげずに攻撃することを「二段攻撃」といいます。基本的には、セッターによるツーアタックで二段攻撃を行うことがが代表的です。
攻撃の際にボールへの接触回数を「段」で数えていた時代の名残で2度触れることを二段の数え、「二段攻撃」と呼ばれています。
強いアタックを打つことはできにくいですが、クイック攻撃のように相手チームのタイミングを崩すことができ、得点につながることも少なくありません。
ツーアタック
主にセッターがセットすると見せかけて、スパイクまたはフェイント攻撃することを「ツーアタック」といいます。ツーアタックはジャンプして行うため、セッターが前衛の時にしか行うことができません。
通常ボールへの2回目の接触は味方へセット・アップをしますが、その代わりに相手に向かって攻撃することをいいます。
セッターがツーアタックを1回するだけでも、確実に相手チームのブロックへのけん制ができます。
また、セットすると見せかけて相手コートにゆるくボールを落とすプレーを「トス・フェイント」と呼びます。強く打つことを目的としておらず、相手チームのタイミングを崩すことが目的ですので、相手チームのあいているところに軽く落とすほうが効果的です。
ツーアタックを行う前に相手のコートのどこが空いているのか確認し、正確にそこにボールを落とすことが求められます。
パスアタック
主に1本目または2本目で、相手チームの守備の穴をついてスパイクを打たずに、アンダー・ハンドパスやオーバー・ハンドパスなどのパスで攻撃することを「パスアタック」といいます。
パス・アタックは、1本目のカットをするディグの時、2本目のトスをあげるセットの時、3本目のアタックをする時のいずれのタイミングでも用いることができます。
1本目・2本目の時にパスアタックを行うのは相手チームの不意をついてタイミングをずらす奇襲攻撃として使われます。
3本目の時は相手コート内の空いているところをねらうなど、ねらった場所へ確実にボールを返球する攻撃として使用されることが多いです。
フェイント
スパイクを打つと見せかけて、ゆるく返球するアタック・ヒットの総称を「フェイント」といいます。相手チームのブロックの横や後ろのディフェンスの穴をねらって行います。
強いスパイクがくると思って構えている相手チームのレシーブのタイミングを外したり、相手コートの空いているスペースをねらってボールを落としたりすることでの得点をねらいます。
また、フェイントカバーされてもレシーブが乱れ、相手の攻撃の形を崩すことができるので、相手チームが強いアタックをすることを防ぐことができたりします。
強いスパイクがあってこそ、フェイントは決まる確率が上がるます。強いスパイクを打ち、相手チームに強い攻撃がくると思わせることが、フェイントが決まる重要なポイントです。
トスフェイント
アタッカーにアタックを打たせるためにセットすると見せかけて、ボールを直接相手コートに落とす攻撃を「トスフェイント」といいます。
セットするのはセッターが多いため、必然的にセッターが行うことが多くなる攻撃です。ボールに2回目に触れる時の攻撃なので、「トスフェイント」も広い意味では「ツーアタック」に含まれます。
ただツーアタックとは、2回目にセッターが直接スパイクを打ったり、プッシュ攻撃(ジャンプ・セットの形から指全体を使ってボールを相手コートに押し込む)のことを指します。
一般的にはセッターが片手で行う攻撃の「ツーアタック」とオーバーハンド・パスによる「トスフェイント」とは区別して使われています。
プッシュ
ジャンプ・セットの形から指全体を使ってボールを相手コートに押し込む攻撃のことを「プッシュ」といいます。
手首を返してスナップを効かせて腕の力でボールを押し込むように相手チームのコートに落とす攻撃方法ですので、手首のスナップが重要です。
また、通常のスパイクを打つフォームを変えてしまうと相手チームにプッシュすることがばれてしまい、攻撃力が下がってしまいます。
うまくプッシュ攻撃を行うためには、通常のスパイクを打つときと同じフォームで打てるように練習することが重要です。
コンビ(コンビバレー)
クイック攻撃や時間差攻撃、シンクロ攻撃などをまとめて「コンビ」または「コンビバレー」といいます。英語ではConbination volleyballと書きます。前衛の2~3人のアタッカーのコンビネーションで攻撃を行うことです。
クイックのタイミングで入ったアタッカーが相手ブロッカーを引き寄せて、もう1人のアタッカーが別の位置から早い攻撃をしかけるといった時間差攻撃があります。
これをうまう使い分けることで、より高い得点力をえることができます。
ブロード攻撃
アタッカーが片足踏み切りでジャンプをする、ワン・レグ・ジャンプをして、体をネットに平行にスライドさせながら打つアタックのことを「ブロード攻撃」といいます。
ジャンプをした位置から着地する位置までの距離が長いので、日本では「ブロード攻撃」と呼ばれるようになりました。
日本では右利きのアタッカーの場合は、ボールをヒットする位置によって3種類に区分するのが一般的です。
セッター定位置よりライト側1m以内でヒットする攻撃を「Cワイド」、セッター定位置よりライト側1~2mの位置でヒットする攻撃を「ワイド」、ライト側のサイド・マーカー付近でヒットする攻撃を「L(エル)」と呼んでいます。
移動攻撃
アタッカーが移動しながらアタックする攻撃の総称を「移動攻撃」といいます。移動攻撃の代表的な例として、ブロード攻撃があります。
移動攻撃を行うことで、相手チームからのブロックを交わして攻撃を行うことができるので、得点力が高いといえるでしょう。
ブロックを交わすために大きく移動しながら攻撃を行うため、「移動攻撃」と呼ばれるようになりました。
シンクロ攻撃
相手チームのブロッカーの人数よりも多いアタッカーの人数が必要になる攻撃です。それぞれのアタッカーが別々の場所から助走動作を合わせて行うことアタック戦術のことを「シンクロ攻撃」といいます。
別々の位置からそれぞれのアタッカーがアタック動作に入り、セット・アップ前のアタッカーの助走動作がシンクロすることから「シンクロ攻撃」と呼ばれるようになりました。
同じタイミングで助走動作をシンクロさせることで、相手チームのブロッカーはどこからアタックを打たれるかわからなくなり、アタックの成功率が上がるため用いられる戦術です。
完璧にシンクロさせることができれば、相手チ―ムのブロッカーはどこから打たれるのか確実に見分けることは不可能と言われています。
バックセミ
セミクイックをライト付近で行う攻撃のことを「バックセミ」といいます。セミクイックトスとは、オープントスとクイックトスの中間くらいの高さに上げられるトスで、時間差攻撃などに使われています。
セッターは基本的にレフトの方向を向いているときが多いため、レフトを向いたままライト方向にトスをあげる際にバックトスが多く用いられます。
バックセミを確実に使えるようになれば、相手チームのブロッカーは余計どこからアタックが打たれるかわかりにくくなるので、得点力をあげることができると言えるでしょう。
ダイレクトアタック
相手のチームのコートからネットをこえてきたボールを1回目でアタック・ヒットを行って攻撃することをダイレクトアタックといいます。
ブロックの姿勢で構えていて、相手のサーブレシーブやパスが乱れてネットをこえてきた場合、スタンディングジャンプでダイレクトアタックで打ち返しましょう。かなり高い確率で得点が取れるプレーです。
ただし打つ方の手がネットをこえて相手のコートでアタックヒットしてしまうと、オーバーネットの反則を取られます。また相手のセッターが前衛の場合、ブロックをしてくることもあります。
チャンスと思い鋭角に落としたり、相手のブロックを見ずにダイレクトアタックを行うと、得点のチャンスが失点に変わるので注意が必要です。
テンポ(テンポ0・テンポ1・テンポ2・テンポ3)
セットアップを基準とした時間軸の中で、アタッカーの助走動作がどのタイミングで行われるかの区分のことをテンポといいます。
助走動作をセットアップよりも前に行う場合をテンポ1(ファーストテンポ)、セットアップと助走動作を一緒に行う場合をテンポ2(セカンドテンポ)、そしてセットアップよりも助走動作を後に行う場合をテンポ3(サードテンポ)といいます。
またテンポ1(ファーストテンポ)をアタッカーの助走動作のタイミングをさらに詳しく2つに区分する場合もあります。
その場合はセットアップより前に踏み切り動作を完了してしまうことをテンポ0(マイナステンポ)、セットアップより前に踏み切り動作が完了しないことを狭義(きょうぎ)のテンポ1(ファーストテンポ)といいます。

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