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チームが勝つための作戦や戦術の用語を解説します!

 2018/08/28 作戦
この記事は約 7 分で読めます。 20,664 Views

チームを勝利に導くにはいろいろな戦術があります。監督はじめベンチでは何がベストな選択なのかつねに考えてゲームを行っています。

今回はチームが勝つための用語についてまとめてみました。ぜひご覧ください。

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タイムアウト

監督の要求により、各セットで2回ずつ取得できる休憩時間のことを「タイムアウト」といいます。時間は30秒間と定められています。

通常は監督がプレーヤーに戦術に関する指示をしたり、試合の流れが悪い時に空気を変えるたりするために使用されます。

 

テクニカル・タイムアウト

FIVB公認試合などで、第1セットから第4セットまででリードしているチームが8点および16点に先に到達した場合の各セット2回ずつ、強制的に入るタイムアウトのことを「テクニカル・タイムアウト」といいます。

TTOと略されることもあります。テクニカル・タイムアウトは公式国際試合でのルールであり、この時間は60秒間と定められています。5セットマッチの最終セットではテクニカル・タイムアウトは発生しません。

 

おとり

相手チームのブロックを惑わせるために、実際にボールを打つアタッカーの他のプレーヤーが助走やジャンプをして気をひきつけることを、おとりといいます。

また、その動作を行うプレーヤーのことをおとりと呼ぶこともあります。基本的には自分がボールを打たなくても、ボールを打つように毎回助走やジャンプを行うことです。

おとりを有効に使い、相手チームのブロックを惑わすためにはセッターがトスをあげる際にどこにあげるのかわかりにくいよう、同じようなフォームで行うことも重要になってきます。

 

時間差攻撃

クイックアタッカーが助走、ジャンプを行っておとりになり、もう1人のアタッカーがセカンド・テンポで行う攻撃のことを時間差攻撃といいます。この攻撃方法は相手チームのブロックを交わすために非常に有効です。

おとりでジャンプをした場合、セカンド・テンポで行われる時間差攻撃の際にはブロックにとべないことがほとんどなので攻撃の決定率があがります。

 

しかし、みようみまねですぐに行える攻撃ではないので、セッターとアタッカーの息が合うよう練習を繰り返し、必ずテンポよくアタックを合わせられるように成功率をあげることが重要です。

 

一人時間差攻撃

1人のアタッカーがファースト・テンポの助走で入り、セカンド・テンポで攻撃することを一人時間差攻撃といいます。森田淳悟が考案した攻撃方法です。

速攻を打つためにジャンプをすると見せかけて、普段のアタックよりも少し高めに上げられたトスに合わせてアタックします。

 

ダブル・クイック

2人のプレーヤーが同時にA~Dクイックの4種類のうちいずれかの攻撃の動作を行うことをダブル・クイックといいます。攻撃は2人がはいりますが、実際にアタックを行うのはどちらか片方のみです。

一般的なダブルクイックは、センタープレーヤーがAクイック動作を行い、ライトプレーヤーがそれと同時にCクイック動作を行います。おとりと同様に相手チームのブロックを分散させる狙いで行われます。

 

二枚替え

プレー中に同時に2人のプレーヤーを交代させることを二枚替えといいます。

ローテーションが回って前衛にセッターが上がってきたときに、セッターを控えのライトアタッカーと、そのセッターの対角にいる後衛に回るライトアタッカーを控えのセッターにそれぞれ交代する戦術的交代のことです。

 

この交代により「前衛にセッター、後衛にライトアタッカー」という状態から「前衛にライトアタッカー、後衛にセッター」という状態になるので、前衛の3人すべてがの攻撃とブロックを行うことができます。

そして後衛にはセッターもちゃんといるという攻撃力の強い状態を保つことが最大の強みです。

この後ローテーションが3回まわり、またセッターが前衛に戻るタイミングで元のプレーヤーに戻すことで再び前衛3人が攻撃を行う状態をつくりあげます。

 

スクリーン

味方チームがサーブを打つ時に、コートにいる他の5人の選手が故意にサーブを打つ動作が見えないようにブロッカーが影となったり、レシーバーが動いてサーブの打ち出しが見えない状態にしたりすることをスクリーンといいます。

サーバーがサーブを打つ前にスクリーンを行うのは問題ありませんが、サーブを打つ瞬間に行うと反則を取られます。例えばサーバーが右に動けばブロッカーやレシーバーも右に動いたりしたという場合には、確実にスクリーンの反則です。

 

またサーブを打つ味方のプレーヤーを、他のプレーヤーがジャンプしたり手で隠すことも禁じられています。つまりサーブの打ち出しが見えない状態でサーブを打ったら反則です。

 

スプレッド・シフト

前衛のサイド・ブロッカーを横に幅広くそれぞれのアンテナ付近に配置することをスプレッド・シフトといいます。

サイド・アタッカーが強力である場合や、サイドからのテンポの速い攻撃に対応するために用いられます。

メリットとしては、サイドからの速攻に対して目の前に配置しているので反応しやすいことですが、反面コート中央のセンターからの速攻には対応しにくくなるデメリットがあります。

 

ソフト・ブロック

完璧に防ぐ目的ではなく、ワンタッチをねらってブロックするときのテクニックをソフト・ブロックといいます。

ブロックが間に合わないときや遅れてしまった場合にソフト・ブロックを行い、ボールの勢いを軽減させることが目的です。

 

この場合は通常のブロックのように手のひらをコート方向には向けず、しっかりと上方向にむけてボールを触りましょう。アタッカーの目の前に間に合わないときは横から腕を斜めにしてボールにあてに行く方法もあります。

 

デディケート・シフト

前衛の3人のブロッカーが重点的にレフト側、またはライト側に片寄る配置のことをテディケート・シフトといいます。「テディケート」とは「専念する」という意味の単語です。

相手チームが攻撃してくるであろう位置に重点を置くことで、最大限攻撃を防ぐポジショニングです。

 

バンチ・シフト

コート中央付近に前衛3人のブロッカーをまとめて配置することをバンチ・シフトといいます。「バンチ」とは「束」という意味の単語です。

相手チームからのすべての攻撃に対して、できるだけ多くのブロッカーが束でプレッシャーをかけるポジショニングです。

しかしデメリットもあり、中央からのクイックなどの攻撃には効果的ですが、サイドからのテンポの早い攻撃に対応しにくくなってしまいます。

 

バンチ・リード・ブロック

バンチ・シフトを敷いて、相手チームのセットや状況を確認しながらブロックを行うリード・ブロックをするブロックシステムのことをバンチ・リード・ブロックといいます。

このブロックの方法は相手チームのセンターアタッカーの速攻に2枚ブロックで素早く対応できるメリットがあります。

 

マッチアップ

団体で行う球技において、対戦しているプレーヤーが1対1で攻めと守りの駆け引きを行うことをマッチアップといいます。

特にバレーボールでは、スパイクが決まるかブロックポイントを取るまでのアタッカーと相手のチームのブロッカーの様子のことを「マッチアップする」と呼ばれています。

 

攻めたり守ったりと、試合を進めていく上で必要な要素であり、相手のチームのエースアタッカーにブロックの得意なミドルブロッカーを配置してローテーションを組むなど大切な作戦のひとつです。

 

鎌田 聡
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鎌田 聡

鎌田 聡

スポ少指導歴18年、スポーツ推進委員歴10年の経験を活かし、主にバレーボール関連のスポーツライターに。自身もバレーボール歴34年の経験を持ち、バレーボール全般に関する悩みを解消し、健康で豊かな人生を送るための情報を発信します。

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