リベロの練習方法とは?バレーボールでは欠かせない守備のスペシャリスト!
Sponsored Link
リベロはチームの守りの守護神であり、レシーブのスペシャリストでもあります。一見レシーブを上げて当たり前のように感じている人もいると思いますが、見せ場もたくさんある魅力的なポジションです。
リベロによるレセプションやディグの返球率が、勝負を左右すると言っても過言ではありません。
そんなリベロの練習方法を余すことなく紹介していますので、最後までお付き合いくださいね!
Sponsored Link
Contents
リベロとは?
守備のスペシャリストと言われる「リベロ」は、比較的小柄でひとりだけユニフォームの色が違うなどと連想する方が多いと思います。
主な役割はレセプションやディグの中心的存在として、献身的なレシーブを行うことがリベロの仕事です。
一般的にリベロは守備を専門とするプロフェッショナルというのは何となくわかると思いますが、リベロにはちゃんとしたルールがあります。
リベロのルールを紹介します。
- サーブやスパイク・ブロックなどの攻撃には参加できない
- ネットより高いボールに触り、相手コートに返球することができない
- アタックラインより前でのプレーはできない
気付きにくいかもしれませんが、リベロのルールをしっかりと頭に入れて、反則にならないようフレーしましょう!
リベロの練習方法
リベロの練習方法をまとめてみましたので紹介します。
リベロのフォームトレーニング
レシーブの基礎となるフォームを固めるために行う練習メニューです。体育館でなくても簡単に行えるトレーニングなので、ひとりでレシーブを上達したいプレイヤーは家で黙々と取り組んでみてください。
トレーニングの手順を紹介します。
- 膝と同じ高さの椅子を用意する
- 椅子の前に立ってレシーブの姿勢をとる
- 体をお尻が椅子につかない高さまで下げる
- 体を下げた時は背中が丸まらないようにする
- 足が少しだけ地面から離れるくらい軽く飛ぶ(ジャブステップ)
- 右にサイドステップ
- 椅子の位置まで戻る
- 左にサイドステップ
- 椅子の位置まで戻る
- 繰り返す
リベロはボールに対する反応が大きな武器です。スパイクレシーブなどメチャクチャはやいボールにも瞬時に反応することが、よいリベロの第一歩です。
アンダーハンドパスでトスをあげる練習
アンダーハンドパスでのトスの練習です。ボールと体育館のカベがあればひとりでも簡単に行えます。基本的にはアンダーハンドパス練習の応用です。
体育館のカベを使い、トスの練習をします。まず、カベの約5mあたりの一部分をトスアップの目標に決めます。だいたい1mほどの円を想定して、その円の中にボールを当てる壁当ての練習です。
アンダーハンドパスの基本的な姿勢や手の形、角度に応じてボールを返す方向などをしっかりと意識して練習に取り組みます。ひとりでトスの上達がねらえる練習方法です。手順を説明します。
- 高さ約5m以上の壁に向かい合って立つ
- ボールを壁に向かって投げる
- 返ってきたボールをアンダーハンドパスで受ける
- 目標の1mの円の中に入るようにトスをする
- 連続して繰り返しトスをする
- 慣れてきたらワンステップの範囲にボールを振る
- 左右前後にうごいても素早くボールの下に入ってトスをする
カベとの距離を少しずつ離して、より遠くから目標のところにねらって上げられるようになれば、ハイセット(2段トス)の練習にもなります。
対人レシーブのトレーニング
対人レシーブは2人で向かい合った形で行うレシーブの練習メニューです。対人パスをするときにも良く行うトレーニングです。
基本的な足の動きから、レシーブ→トス→アタックまでの全体像を把握しながら行えるので、初心者でも簡単に行えます。練習方法を説明します。
- バレーボールを持って相手と向かいあう
- AがBにトスを上げてスタート
- BがAにスパイクを打つ
- AはレシーブしてBにボールを返す
- Bは返ってきたボールをAの打ちやすい位置にトス
- AがBにスパイクを打つ
- 繰り返す
この練習は対人パスの基本練習でもあるので、プレイヤー全員がしっかりとできるように練習しましょう。
ランニングレシーブの練習
リベロのポジションはレシーブの要だけあって、足を使ったレシーブが必要です。足でレシーブするというわけではありません。素早くボールに落下地点に入って拾うということです。
とくにフェイントやワンタッチボールを拾う時に、できるだけチャンスボールにしたいですよね。より正確にセッターへ返球するためにランニングレシーブを練習しておきましょう。練習方法を説明します。
- 2人でペアを作りAとBにわかれる
- 指導役のAがボールを2個持つく
- AがリベロのBへチャンスボールを投げる
- BはAのスパイクしやすい位置に返球する
- AがBにスパイクを打つ
- Aはボールを打った瞬間に前へフェイントボールを投げる
- Bはスパイクレシーブ後、すぐにフェイントボールを拾う
- 繰り返して練習する
リベロに限らずプレイヤーの個別のレシーブ練習にもなるので、全員で取り組みましょう。
3メンレシーブの練習
3メンとは9m×9mの広いコート内を3人で声を出し合いながらカバーする練習方法です。
瞬発力・判断力・チームワークなどをトレーニングで強化できるので、レーボールのレシーブメニューでは欠かせない重要な練習です。
3メンのレシーブ練習は、コーチのボール出しがうまいほど、取り組んでいるプレイヤーのレシーブも上達するスピードが上がります。練習方法を説明します。
- ボール出しとボールわたし、レシーバー3人の計5人のチームを作る
- ボール出しはフェイントやスパイク、ワンタッチなどレシーバーに拾わせる
- 相手チームがおこなう攻撃パターンをランダムに行うのがコツ
- ボール出しはレシーバーが拾えるぎりぎりを意識してどんどん投げ込む
- フェイントなどの軟攻とスパイクの強打を繰り合わせるとよい
- レシーバーは3人で声をかけあいながら、レシーブ→トスまでの流れを作る
- 5~10分取り組んだらプレイヤーを交代する
- メンバーを変えて繰り返し練習する
より試合で使えるためのリベロの練習方法とは?
リベロの練習方法の上級編を紹介します。
チームメイトのサーブ練習時にサーブレシーブに入る
チームの全体練習のなかで、サーブ練習があると思います。サーブ練習なので、味方の選手もいろいろなサーブを打ってきます。
チームメイトの中に、ジャンプサーブやスパイクサーブ、フローターサーブなど打っているプレイヤーがいれば、より試合に近いサーブレシーブの練習ができます。
サーブもサービスエースを取るための練習や、コースをねらったサーブの練習をしているので、サーブの練習の時に、サーブレシーブに入って練習することはリベロにとって、生きたサーブをレシーブできるので最良の練習です。
スーパーリベロになる方法とは?
バレーボールの試合を見ていると「あのリベロ、拾うなぁ!」とつい口から出てしまうことがありますよね。もちろん、フェイントやワンタッチボールを拾う反応の良さや、強打を拾う技術力もあると思います。
しかし本当に良いリベロはこれだけではなれないのです。
では、あのリベロ、拾うなぁ!といわせたくなる方法とはいったい何なのでしょうか?
それは「ポジショニング」です!
良いポジショニングとは、直感でボールが来る位置を読み、そこにレシーブに入るということです。もちろん味方のブロックシステムによってレシーブの入る位置も決まってくると思います。
しかし、スパイクレシーブをレシーブするとき「ここに来る!」というのが分かるときがあるのです。これはうまく伝えられないと思いますが、直感や感覚ですね。
正直、ポジショニングは練習で上達するのは難しいかもしれません。ただ、レシーブ練習の時にボールが飛んでくる位置をイメージしながら取り組むと練習の質が上がると思います。ぜひ試してみてください!
ディグリベロとレセプションリベロの違いとは?
全日本バレー代表の試合とか見ていると、2人いるリベロがころころ入れ替わっているのを見かけます。これは「ディグリベロ」と「レセプションリベロ」を使い分けているからなのです。
リベロと言っても強打のスパイクに素早く反応するのが得意なプレイヤーもいれば、サーブの強度や変化に対応するのが得意なプレイヤーもいます。
そんなリベロがチーム内に2人いるのなら、「ディグリベロ」と「レセプションリベロ」を使い分けるといいでしょう。
一般的にスパイクレシーブが得意な「ディグリベロ」は、味方がサーブの時にコートに入ります。それに対してサーブレシーブが得意な「レセプションリベロ」は相手のサーブの時にコートに入ります。
これでそれぞれ得なシチュエーションの中で力を最大限に発揮させるポジショニングですが、試合の流れの中で「レセプションリベロ」がスパイクレシーブをするケースもあります。
まとめ
リベロは、アタッカーなどと比べると裏方的な存在ですが、決して地味なポジションではなく、じつはチームの中心的存在です。
リベロがしっかりしているチームは、レシーブが安定して攻撃にも幅広いバリエーションが増えるので、相手のブロックが完成する前に攻撃できるため、攻撃力が格段に上がります。
チームの土台としてリベロの練習にしっかりと取り組んでいくことが、負けないチームを作り上げる最短の方法です。

Sponsored Link
Sponsored Link