サーブレシーブ(サーブカット)ができない!プロが教える練習方法とは?
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バレーボールでいちばん重要視されるのがファーストタッチであるサーブレシーブ(サーブカット)です。レセプションとも言われますが同様の意味です。
サーブレシーブ(サーブカット)がどれだけセッターに返るかによって、スパイクの攻撃の幅が大きく変わってきます。
しかしいちばん重要視される半面、最も練習が難しいのがサーブレシーブ(サーブカット)です。上達するためにはポイントをつかんで効率のよい練習が必要です。
なかなかサーブレシーブ(サーブカット)がうまくできない、上達する練習方法がわからない、そんな悩めるプレーヤーのために正しい練習方法を紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください!
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Contents
サーブレシーブ(サーブカット)の正しいフォーム
サーブレシーブにはアンダーハンドパスとオーバーハンドパスで行う場合があります。それぞれ基本のフォームは変わりません。相手のサーブによって適した方法でレシーブします。
サーブレシーブ(サーブカット)ではフットワークをいかしてすばやくレシーブの構えを作り、レシーブ地点に入るまで視線を上下にぶらさないように注意しましょう。
アンダーハンドとオーバーハンドのどちらで受けるかは、サーブの高さですばやく見極めます。肩より上のサーブはオーバーハンドで受けることで攻撃を有利に運べます。
オーバーハンドでサーブレシーブする場合
サーブされたボールにより対応して体の前でボールをとらえるようにします。指でのレシーブになるため、ボールの強さに負けて後ろへはじいてしまわないよう注意しましょう。
アンダーハンドでサーブレシーブする場合
基本はアンダーハンドパスと同じです。ただ、サーブは速くて強いボールが予想されるので、姿勢の低さとレシーブポジションへ迅速に動くことがより重要です。
セッターに腕の面をしっかり向けてレシーブします。サーブされたボールが伸びるのか落ちるのか、ボールの軌道を意識して待つことが大切です。
ボールに対して体が上下しないようラクな状態で構え、肩の力を抜いてどんなサーブにも対応できるようボールを待ちましょう。
腕の面は45~60°が理想です。腕を振らないよう意識して角度に気をつけてセッターの右肩あたりをねらってボールを返す意識を持ちます。
【注意するポイント】
- サイドライン側の足を前に出し、ヒザを軽く曲げて前傾姿勢をとる
- ボールがどこにようにきてもすぐに動けるように構える
- ボールのコースを読み、ボールが飛んでくるライン上に入り込む
- セッターの方向に体を向け、セッターへ高めの安定したボールを送る
- フォロースルーでも面をセッターに向けたままキープするように意識する
サーブレシーブの練習方法
コートを使わない場合とコートを使って行う練習方法を紹介します。
コートを使わない練習
スパイクレシーブ(対人レシーブ)
2人で数メートル離れて向かいあい、片方がスパイクしたボールを、もう片方がアンダーハンドでレシーブします。レシーブする方は、相手がスパイクしやすい位置や高さで返すように意識します。
スパイクをする方は、最初は相手の体の中心(おなか)を狙いますが、徐々に中心から離れた場所を狙ったり、ボールを打つ力を強めにしたりします。
コートを使う練習(連携)
前後の連携を確認する
コートの左側と右側を使用し、前後に2人ずつ入りサーブレシーブの練習をします。10本1セットとし、前後を入れ替わって行います。※レシーブする人は全て後衛側です。
声をかけあいながらボールはどちらが受けるのかを確認します。
サーブレシーブをしない選手は、サーブレシーブをする人のフォローに入るか、ミスした場合にそなえて次のボールに対応できるよう体をサーブレシーブをする人に向けるようにします。
前後左右の連携を確認する
コート中央に3人が入り、前後左右の連携を確認しながらサーブレシーブします。10本1セットとし、3人で入れ替わって行います。※レシーブする人は全て後衛側です。
セッターが動かずにトスできる位置にレシーブパスが入れば成功とカウント、次の待っている人と交代します。全員がすべてのポジションで正確なレシーブパスを上げられるように練習を繰り返します。
ローテーションを行い試合を想定して確認する
実際のサーブレシーブを想定した5人のサーブレシーブの練習です。1ローテーション1セットで行います。※セッターは前衛で、レシーブする5人は全て後衛側です。
5本成功させたら次のローテーションに移り、全員がすべてのポジションで練習します。前後左右しっかりと声をかけながら、誰がとるのかをしっかりと確認しながら練習をします。
サーブレシーブをしない人は、サーブレシーブをする選手にしっかり体を向けて、次の準備をとります。
サーブレシーブの上達方法
サーブレシーブの上達方法を紹介します。
手足の力を抜いてリラックスして待つ
両足は肩幅と同じくらい開き、上半身の力をぬいて両腕をぶら下げるようにして構えます。両足で小刻みに体を左右にゆすりながら、自分なりのタイミングを計ってサーブを待つようにします。
ただし、上下に体をゆすると目線がぶれるので注意が必要です。
ボールの外側に回りこんで送りたい方向に面をつくる
ボールの外側を見ながら(リズミカルで小刻みな)サイドステップを使い、できる限りボールの正面に入ります。両腕でつくった腕の面をボールの方向に向けながら、腰を落としてしっかりレシーブします。
左右のボールは外側から包み込むようにする
体の横でレシーブする時はサイドステップで動いて、組んだ腕の面をボールの方向に向けて外側から包み込むようにします。
ただし、しゃくるように腕を振るのは禁物です。あくまで下半身で拾う意識を忘れないようにします。
動画で学ぶ!上達するサーブレシーブ(サーブカット)の練習方法とは?
この動画は社会人バレーボール、女子9人制のトップチームである富士通テン(現在はデンソーテン)の監督さんが指導している動画です。
ポイントは
- ボールの下にすばやく入る
- 腕の面を作りしっかりと締める
- 体は上下に動かさないように
- 腕を振らない
- タイミングをつかむまで徹底的に練習
繰り返し練習してみましょう!
指導者が教えるサーブレシーブ(サーブカット)の悩み解決方法!
サーブレシーブ(サーブカット)の初心者がつまずくポイントを挙げてみます。
- 動きが硬い
- 反応が遅い
- ボールの正面に入れてない
- ボールの判断が遅い
- ボールから目を離すのがはやい
- きれいにレシーブできるようになりたい
- コツがなかなかつかめない
- 回転するサーブがとれない
- 無回転のサーブがブレてレシーブできない
じつはサーブレシーブ(サーブカット)が成功するかどうかの基準として、練習による技術を身につけることはもちろんですが、重要なのが「メンタル」です。
サーブレシーブ(サーブカット)に不安があったり自信がもてないと、とくに試合の勝負どころでミスにつながってしまいます。
心理的に「自分のところにボールがこなければいい」なとど少しでも思ってしまったら、おそらくサーブレシーブ(サーブカット)がきれいにセッターに返ることは少なくなります。
また、不思議なことにそういった心理を持つ選手のところにボールが行ったりします。
大切なことは不安なメンタルをもたないために、正しい練習で数多く練習を積んで自信をつけることです。
勝負どころの場面で、「自分のところにサーブが来い!絶対に上げてやる」くらいのメンタルを持てば、ボールはキチンとセッターに返ります。
ぜひ頑張ってください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
サーブレシーブ(サーブカット)は、相手のサーブから自分たちのチームの攻撃に移るための重要なプレーです。
ボールを受ける時は、腕(面)をしっかりセッターに向け、腕を振らずにボールを止める感覚でレシーブします。弱いサーブと強いサーブで、受ける体重のかけ方が変わりますので気をつけましょう。
サーブレシーブ(サーブカット)は、ともかく本数を受けることが上達のポイントです。正しいフォームを身につけ、セッターがトスを上げやすい山なりの軌道のボールを返せるように繰り返し練習しましょう。

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