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サーブレシーブ(サーブカット)ができない!プロが教える練習方法とは?

 2018/05/15 レシーブ
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バレーボールでいちばん重要視されるのがファーストタッチであるサーブレシーブ(サーブカット)です。レセプションとも言われますが同様の意味です。

サーブレシーブ(サーブカット)がどれだけセッターに返るかによって、スパイクの攻撃の幅が大きく変わってきます。

 

しかしいちばん重要視される半面、最も練習が難しいのがサーブレシーブ(サーブカット)です。上達するためにはポイントをつかんで効率のよい練習が必要です。

なかなかサーブレシーブ(サーブカット)がうまくできない、上達する練習方法がわからない、そんな悩めるプレーヤーのために正しい練習方法を紹介します。

ぜひ最後までお付き合いください!

 

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サーブレシーブ(サーブカット)の正しいフォーム

サーブレシーブにはアンダーハンドパスオーバーハンドパスで行う場合があります。それぞれ基本のフォームは変わりません。相手のサーブによって適した方法でレシーブします。

 

サーブレシーブ(サーブカット)ではフットワークをいかしてすばやくレシーブの構えを作り、レシーブ地点に入るまで視線を上下にぶらさないように注意しましょう。

 

アンダーハンドとオーバーハンドのどちらで受けるかは、サーブの高さですばやく見極めます。肩より上のサーブはオーバーハンドで受けることで攻撃を有利に運べます。

 

オーバーハンドでサーブレシーブする場合

サーブされたボールにより対応して体の前でボールをとらえるようにします。指でのレシーブになるため、ボールの強さに負けて後ろへはじいてしまわないよう注意しましょう。

 

アンダーハンドでサーブレシーブする場合

基本はアンダーハンドパスと同じです。ただ、サーブは速くて強いボールが予想されるので、姿勢の低さとレシーブポジションへ迅速に動くことがより重要です。

セッターに腕の面をしっかり向けてレシーブします。サーブされたボールが伸びるのか落ちるのか、ボールの軌道を意識して待つことが大切です。

 

ボールに対して体が上下しないようラクな状態で構え、肩の力を抜いてどんなサーブにも対応できるようボールを待ちましょう。

腕の面は45~60°が理想です。腕を振らないよう意識して角度に気をつけてセッターの右肩あたりをねらってボールを返す意識を持ちます。

【注意するポイント】

  • サイドライン側の足を前に出し、ヒザを軽く曲げて前傾姿勢をとる
  • ボールがどこにようにきてもすぐに動けるように構える
  • ボールのコースを読み、ボールが飛んでくるライン上に入り込む
  • セッターの方向に体を向け、セッターへ高めの安定したボールを送る
  • フォロースルーでも面をセッターに向けたままキープするように意識する

 

サーブレシーブの練習方法

コートを使わない場合とコートを使って行う練習方法を紹介します。

コートを使わない練習

スパイクレシーブ(対人レシーブ)

2人で数メートル離れて向かいあい、片方がスパイクしたボールを、もう片方がアンダーハンドでレシーブします。レシーブする方は、相手がスパイクしやすい位置や高さで返すように意識します。

スパイクをする方は、最初は相手の体の中心(おなか)を狙いますが、徐々に中心から離れた場所を狙ったり、ボールを打つ力を強めにしたりします。

 

コートを使う練習(連携)

前後の連携を確認する

コートの左側と右側を使用し、前後に2人ずつ入りサーブレシーブの練習をします。10本1セットとし、前後を入れ替わって行います。※レシーブする人は全て後衛側です。

声をかけあいながらボールはどちらが受けるのかを確認します。

サーブレシーブをしない選手は、サーブレシーブをする人のフォローに入るか、ミスした場合にそなえて次のボールに対応できるよう体をサーブレシーブをする人に向けるようにします。

 

前後左右の連携を確認する

コート中央に3人が入り、前後左右の連携を確認しながらサーブレシーブします。10本1セットとし、3人で入れ替わって行います。※レシーブする人は全て後衛側です。

セッターが動かずにトスできる位置にレシーブパスが入れば成功とカウント、次の待っている人と交代します。全員がすべてのポジションで正確なレシーブパスを上げられるように練習を繰り返します。

 

ローテーションを行い試合を想定して確認する

実際のサーブレシーブを想定した5人のサーブレシーブの練習です。1ローテーション1セットで行います。※セッターは前衛で、レシーブする5人は全て後衛側です。

5本成功させたら次のローテーションに移り、全員がすべてのポジションで練習します。前後左右しっかりと声をかけながら、誰がとるのかをしっかりと確認しながら練習をします。

 

サーブレシーブをしない人は、サーブレシーブをする選手にしっかり体を向けて、次の準備をとります。

 

サーブレシーブの上達方法

サーブレシーブの上達方法を紹介します。

手足の力を抜いてリラックスして待つ

両足は肩幅と同じくらい開き、上半身の力をぬいて両腕をぶら下げるようにして構えます。両足で小刻みに体を左右にゆすりながら、自分なりのタイミングを計ってサーブを待つようにします。

ただし、上下に体をゆすると目線がぶれるので注意が必要です。

 

ボールの外側に回りこんで送りたい方向に面をつくる

ボールの外側を見ながら(リズミカルで小刻みな)サイドステップを使い、できる限りボールの正面に入ります。両腕でつくった腕の面をボールの方向に向けながら、腰を落としてしっかりレシーブします。

 

左右のボールは外側から包み込むようにする

体の横でレシーブする時はサイドステップで動いて、組んだ腕の面をボールの方向に向けて外側から包み込むようにします。

ただし、しゃくるように腕を振るのは禁物です。あくまで下半身で拾う意識を忘れないようにします。

 

動画で学ぶ!上達するサーブレシーブ(サーブカット)の練習方法とは?

この動画は社会人バレーボール、女子9人制のトップチームである富士通テン(現在はデンソーテン)の監督さんが指導している動画です。

ポイントは

  • ボールの下にすばやく入る
  • 腕の面を作りしっかりと締める
  • 体は上下に動かさないように
  • 腕を振らない
  • タイミングをつかむまで徹底的に練習

 

繰り返し練習してみましょう!

 

指導者が教えるサーブレシーブ(サーブカット)の悩み解決方法!

サーブレシーブ(サーブカット)の初心者がつまずくポイントを挙げてみます。

  • 動きが硬い
  • 反応が遅い
  • ボールの正面に入れてない
  • ボールの判断が遅い
  • ボールから目を離すのがはやい
  • きれいにレシーブできるようになりたい
  • コツがなかなかつかめない
  • 回転するサーブがとれない
  • 無回転のサーブがブレてレシーブできない

 

じつはサーブレシーブ(サーブカット)が成功するかどうかの基準として、練習による技術を身につけることはもちろんですが、重要なのが「メンタル」です。

サーブレシーブ(サーブカット)に不安があったり自信がもてないと、とくに試合の勝負どころでミスにつながってしまいます。

 

心理的に「自分のところにボールがこなければいい」なとど少しでも思ってしまったら、おそらくサーブレシーブ(サーブカット)がきれいにセッターに返ることは少なくなります。

また、不思議なことにそういった心理を持つ選手のところにボールが行ったりします。

 

大切なことは不安なメンタルをもたないために、正しい練習で数多く練習を積んで自信をつけることです。

勝負どころの場面で、「自分のところにサーブが来い!絶対に上げてやる」くらいのメンタルを持てば、ボールはキチンとセッターに返ります。

 

ぜひ頑張ってください!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

サーブレシーブ(サーブカット)は、相手のサーブから自分たちのチームの攻撃に移るための重要なプレーです。

ボールを受ける時は、腕(面)をしっかりセッターに向け、腕を振らずにボールを止める感覚でレシーブします。弱いサーブと強いサーブで、受ける体重のかけ方が変わりますので気をつけましょう。

サーブレシーブ(サーブカット)は、ともかく本数を受けることが上達のポイントです。正しいフォームを身につけ、セッターがトスを上げやすい山なりの軌道のボールを返せるように繰り返し練習しましょう。

 

鎌田 聡
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