日大アメフトの反則タックル問題、コーチと保護者の立場で赤裸々に書いてみた!
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毎日新聞や報道で繰り返されている日大アメフトの反則タックル問題、あなたはどんな視点でこの報道をご覧になっているでしょうか?
ほとんどの人は、会見や報道をみてモヤモヤしていると思います。
アメフトとバレーボール、競技は違えど同じ大学スポーツです。私も子供たちに指導するコーチとして、あるいは関東1部の大学スポーツに身を置く息子の保護者として、それぞれの視点で思いを伝えます。
よろしければ最後までお付き合いください!
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Contents
日大アメフト会見!雲泥の差があった選手と指導者
潔く正直さが伝わった宮川泰介選手の会見
最初に会見を行ったのが、宮川泰介選手ですよね。まずはこれが信じられません。
大学のアメリカンフットボール部に所属しているのに、なぜ学生が単独で記者会見をしなければならなかったのか?
弁護士を付けたとはいえ、名前も顔も全部公にしてまで会見するとはよほど追い込まれていたのでしょうね。
「なんじゃ~!その対応は!!!」(; ・`д・´)
日大アメフト部や大学は何をしているんだと強く感じました。宮川泰介選手が可哀そうすぎますね。
宮川泰介選手の会見では整合性もあり、正直に話していることがヒシヒシと伝わって信用が持てます。それどころか公の場に自らの決断で出てきた潔さと好感すら持てます。
しかも会見ではコーチからの「QBをつぶせ!」とのあからさまな指示があり、監督には「QBをつぶしに行くので試合に出してください」と嘆願。
もうこの時点で学生スポーツの域はこえていますよ。
こんな指導者の下でスポーツは絶対にやりたくないですし、やらせたくない、そんな憤りの気持ちにさせられます!
宮川泰介選手を絶対に加害者にしてはいけない、そう強く感じました。
宮川泰介選手は「アメリカンフットボールをやる権利もないし、やるつもりもない」と話しましたが、宮川泰介選手は日本代表になるほどの選手。
彼を受け入れる気持ちがある大学や社会人チームもあると聞きます。宮川泰介選手にはぜひアメフトを続けられる環境に戻ってぜひ競技スポーツとして活躍してほしいという気持ちでいっぱいです。
内田正人前監督と井上奨前コーチのモヤモヤ感だらけの会見!
それに対してその翌日に行われた内田正人前監督と井上奨前コーチの会見、もう最悪ですね。
- けがさせろと指示は出していない
- 最初から行けという気持ちにさせる指示だった
- 選手が勝手に判断して行動した(けがさせた)
出てくる言葉は「責任転嫁」ばかりで、見ていてイライラしました。あんな会見であればやる意味はないですね。
責任は私にあると内田正人前監督は言っていますが、まったく責任は取っていない。ただ監督を辞めただけ。
なぜ選手を守らないのでしょう?宮川泰介選手をひとりで会見させるような事態になること自体、事を甘く見ていたと言わざるを得ないですね。
ほかにも日大には多くの部員がいるはずですし、あの会見を選手たちは一体どのような気持ちで見ていたのでしょう?
内田正人前監督と井上奨前コーチがあんな会見を開いてまで「守りたかったもの」はいったい何だったの?そんな印象しか残らなかった会見でした。
日大アメフト問題!コーチの立場で斬ってみた!
私も小学生を相手にコーチをしています。
「小学生と大学生は違うだろ~」(; ・`д・´)
そんな突っ込みもありますが、今回は置いといて。。
監督・コーチの役割はコーチングです。コーチングとは「選手自身がなりたいと思う自分に近づくために、そのサポートをする」ことです。
- 試合に勝つことのみを考える
- 選手に理想や考えを押し付ける
- 経験があるからと言って一方的に指導する
- 監督・コーチの指示は絶対的に従わせる
こんな指導をするなら指導者として失格ですね。こんな指導者に教えられた子供たちが気の毒です。
スポーツは自らの意志で自由に行うものです。決して誰かに強制させられるものではありません。指導者はあくまで「脇役」であって主体は選手、本人です。
選手とともに考え、ともに成長するからこそ指導にも楽しみと喜びを味わえます。
私はスポーツを通して
- 好きになってもらう
- 楽しんでもらう
- 成長を感じてもらう
こんな指導をしていきたいですね。
日大アメフト問題!保護者の立場で斬ってみた!
私も息子が所属している大学のバレー部の監督に質問したことがあります。
監督の指導が厳しいのは知っています。レベルの高い選手も多いですし、試合に出られる選手も本当に限られています。試合どころかユニフォームをもらうことでも大変な争いです。
私がしたのはこんな質問です。
「監督はどういった考えで部員に指導しているのですか?」
いろいろと言葉を伺いましたが、最終的に監督が考えていることはこれです。
「競技を通じて得られる人間的成長」
本当にこの言葉に共感しましたし、この部と監督に息子を預けていることに対しても安心しました。ここに預けていたら心配ないと。
保護者の立場から見ても日大アメフト部の監督とコーチはひどすぎます。あんな指導者に息子を預けるなど恐ろしくて背筋も凍る思いです。
今後、日大アメフトがどうなるのか分かりませんが、長い伝統がある部だし、数々のОBも出して世の中に貢献していると聞きます。ぜひ指導方針を立て直し、健全な日大アメフトに生まれ変わってほしいですね。
関東大学1部バレー部に所属する息子に聞いてみた!
自分の大学の指導者(監督・コーチ)はどうなの?
この日大アメフトの問題を受けて、競技は違いますが関東大学1部のバレー部に所属する息子に聞いてみました!
まず自分の大学の監督に対して以下の様に感じているようです。
- 自分の大学でも監督は特別な存在
- 正直に言って気軽に話せる関係ではない
しかし、
- 実技や練習方法の指導力はとても高く納得している
- 監督の指導を理解すると上達が実感できる
この評価も高いです。さらには、
- 知らないうちに自分にも高い指導力が備わっている
- それに気づくのが高校生や中学生に指導したとき
指導した生徒から
- どこを直せばうまくなるのか
- すごく分かりやすい指導と言われた
- 短期間でおどろくほど上達した
指導するとこんな手ごたえを感じるとのこと。
やはり本当の指導者とは、このような選手を成長させる指導をされているんだなと、息子の話から実感しました。
監督・コーチとのコミュニケーションについて
息子の部では選手側に「主務・副主務」と呼ばれるポストがあり、部員がそのポジションについています。その「主務」が部員の中でも実務的な権限が与えられ、選手のマネージメント全般を担っている役割をしているとの事。
いわゆる監督・コーチの指導者と実際プレイする選手側のパイプ役もこなしていて、選手側の要望は主務を通して指導者側に伝えられることもあるようです。
実例で言うと、例えば〇〇選手はいま○○のポジションだが、今のハフォーマンスだと□□のポジョンをやりたいと感じていて、主務にその考えを伝えます。
そして主務を通して出てきた選手の要望を受けた監督がコーチと相談して、そのポジションで練習させるか決めるという内容です。
「主務」というポストを通して監督側と選手のコミュニケーションを取っているのですね。
日大アメフトの監督・コーチに対して
日大アメフトの監督・コーチに対しては、世の中の多くの人が感じることと同じ印象とのこと。あり得ないことだし、やはり指導される選手がかわいそうと話していました。
ただ実際、バレー部ではありませんが、日大アメフトの監督・コーチのようなハードな指導をしている部もあるそうです。さすがにけがをさせるような指導はしていないそうですが。
まとめ
いかがだったでしょうか?
連日報道されている「日大アメフト問題」。
大学スポーツに身を置いている息子がいる私が、保護者としての視点とコーチとしての視点で感じたことを書きました。また息子にも「日大アメフト問題」をどう見ているのかも聞いてみました。
最終的には以下のような環境に身を置くことで、健全な学生スポーツが学べると感じました。
- 指導力が高い監督・コーチがいる
- 指導者とコミュニケーションをよく取る
- 勝利至上主義ではないが勝負にこだわる
- 最終的に「人間の成長」を目標にしている
今回の「日大アメフト問題」、あなたはどのように感じられましたでしょうか?

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