【バレーボール】スパイクレシーブ(ディグ)の練習方法とは?
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スパイクレシーブの練習方法をお探しですか?
スパイクレシーブはその名前の通り、相手のスパイクをレシーブすることです。バレーボールのプレーの中でもスパイクレシーブを上げることにより、味方の攻撃が増えて大きな得点チャンスになります。
この記事は効果的なスパイクの練習方法と、怖い気持ちや自分のクセなどを克服する方法について紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!
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Contents
スパイクレシーブ(ディグ)の基本とは?
スパイクレシーブは最近「ディグ」と呼ばれるようになりました。しかしこの記事ではわかりやすく「スパイクレシーブ」の表現でお伝えしていきます。まずはスパイクレシーブの基本を紹介します。
スパイクレシーブ(ディグ)の姿勢
スパイクレシーブまでの流れを説明します。スパイクレシーブは、相手のスパイカーにトスが上がったのを見て、それぞれ守備位置を移動します。
移動するときに目はしっかりと、相手のスパイカーを見ていなければなりません。頭の高さをできるだけ同じにして、目の高さが上がったり下がったりしないようにするのがいいでしょう。
また、味方のブロッカーがどの程度ブロックできるかも見定めます。
スパイクレシーブの姿勢と流れを挙げてみます。
- 体を相手のスパイカーの正面に向ける
- 体の重心は前にかける
- 相手のスパイカーが打つ瞬間静止する
- 両腕の面はボールがくる方に向ける
- ボールが当たる瞬間に手を振らない
ではひとつずつ説明していきます。
1.体を相手のスパイカーの正面に向ける
まず、スパイクレシーブの瞬間に体をスパイカーの正面に向けて、足の位置を決めます。両足は両肩より少し広くして構えます。
2.体の重心は前にかける
そして体の重心は前にかけて、両足の親指に重心がくるようにします。
3.相手のスパイカーが打つ瞬間静止する
相手のスパイクが打たれるときに、一瞬静止します。打つ瞬間は移動していてはいけません。私の場合、この静止する前に小さくジャンプをします。両足のかかと上げて浮かす感じです。
そして相手がスパイクをうつ瞬間、構えた状態から前に小さくジャンプをして構えるのです。ジャンプすることで体の力を抜いて、ボールの動きに対して体が動きやすくなります。
4.両腕の面はボールがくる方に向ける
相手のスパイクが打たれてレシーブするとき、両腕の面はボールがくる方向に対していつも直角になるようにします。
ひざは床につけてはいけません。ときどきひざを床につける癖のある選手がいますが、体のボールへの対応が遅くなりますし、変化に対応できなくなります。
5.ボールが当たる瞬間に手を振らない
また、ボールが当たるときに腕は横に振らないようしっかりと構えましょう。
スパイクレシーブ(ディグ)のポジションとは?
レシーバーの体の向きはレフト、センター、ライトそれぞれトスが上がったスパイカーに向けるようにします。そして相手のスパイカーの正面に入りましょう。
ここでは実際に相手のレフト側から打たれたスパイクレシーブの位置取り(ポジショニング)を説明します。
レシーブはバックレフト、バックセンター、バックライトの3名です。まず、相手のレフト側から打たれるスパイカーの正面に移動します。
そしてレシーブにそなえてしっかりと構えます。
ブロックがしっかり2枚ついたときは、ブロックの脇をぬけてくるスパイクと、ブロックにあたってわきの下から落ちて来るボールを想定して前に詰めます。(この動きは相手のフェイントに対応することにも有効)
相手のレフトからのクロススパイクに対しては、味方のブロックの内側にポジションを取ります。また、ストレート打ちに対しては、ブロッカーとのコンビネーションでライトのサイドライン内側あたりで構えます。
ほとんどの場合、相手のスパイカーはクロス方向に向いていると思いますが、スパイカーの腕のふりでストレートにくることを想定して構えましょう。
スパイクレシーブ(ディグ)のクセを直す
スパイクレシーブでよくある癖は、腕を振ってしまうことと片手でレシーブしてしまうことです。どちらも悪い癖なので、直し方を紹介します。
スパイクレシーブ(ディグ)で腕を振ってしまう
スパイクレシーブで腕を振ってしまう癖は2種類あります。
- ゆるめのスパイクがきたとき
- 体の横にスパイクがきたとき
1.ゆるめのスパイクがきたとき
ゆるめのスパイクボールがきたとき、ボールをしっかりとセッターに返そうとするあまりに腕を振ってしまうことがあります。
そうするとボールコントロールを失って、セッターに返らなくなります。
こんなときは腕を振るのではなく、ひざの屈伸(くっしん)を使ってボールをセッターに返すようにしてください。
ゆるめのスパイクボールがきた時のポイントを挙げておきます。
- 腕の角度を変えないこと
- 腕を振って返そうとしないこと
- 体ごとセッターに向かって押し出す
こんな気持ちでボールを返してください。
2.体の横にスパイクがきたとき
体の横にスパイクボールが飛んできたときに、ボールを追いかけてしまって上半身だけでボールを拾おうとするときに腕を振ってしまう。
こんなときは、ほとんど手が出るのが遅れてしまい、ボールがうしろや横に飛んで行ってしまいます。
対処方法は3つです。
- ボールが体の正面になるよう素早く足を横に出す
- 体の面がボールのくる方向に対して直角にする
- 腕を振るのではなく横に突き出すように意識する
まず大切なのは、ボールが体の正面になるように素早く足を横に出すこと。このとき、体の面がボールのくる方に対して直角になるようにすることです。
それでもボールにとどかない場合は、腕を振るのではなく横に突き出すように意識しましょう。両腕の面の3角形がボールにたいして直角になるようにしてください。
このためには右にきたボールに対して右肩を上にあげて体をひねらないと、両腕の面がボールに直角にはなりません。自分でその場合の体の動きと、体・両腕の面をどのようにすればいいか練習で確認してください。
スパイクレシーブで片手を出してしまう
スパイクレシーブの時、片手を出してしまう癖のある人は、フットワークの練習が足りないか、足を動かしてボールの正面に入ることをしないで、手だけ出す人です。
足の動かない人はフットワークの練習で速く動けるようにすることで改善できます。ゆっくりとした横にくるボールをサイドステップで移動して、体の正面で受けるように練習してください。
他にも相手の強力なスパイクボールを怖がっている場合もあります。片腕だけ出して体が逃げてしまっている感じです。ボールが怖い人はあとで出てくる「怖さを克服する」章を参考にしてください。
スパイクレシーブ(ディグ)の効果的な練習方法とは?
スパイクレシーブの効果的な練習方法を2つ紹介します。「トレーニング」と「対人レシーブ」です。
瞬発力を高めるトレーニング
スパイクレシーブはボールの正面に入る「移動」が大切だと話してきました。そのカギを握るのは瞬発力の強化です。
瞬発力の強化には次のトレーニングが有効です。
- 瞬発力を高めるプライオ・メトリクス運動
- 速いフットワークの運動
- ラダートレーニング
瞬発力を高めるプライオ・メトリクス運動の動画がありますので見てみてください。
左右、前後、ななめ前うしろ、体の回転運動など、比較的簡単にできるトレーニングなので、ぜひ取り入れてみてください。
ほかにラダートレーニングも有効です。ラダートレーニングの動画も紹介します。
動画を参考に、自分のトレーニングにぜひ取り入れて食てください!スパイクレシーブがよく上がるようになるのが実感できます。
対人レシーブ
対人レシーブは、打ち手にスパイクを想定して打ち込んでもらう練習方法です。
- 体の正面に打つ
- クロス気味に打つ
- ストレートに打つ
打ち手は、実際の試合を想定してスパイクを打つようにします。フェイントも織り交ぜてください。レシーバーは移動してからレシーブする運動をくりかえし練習しましょう。
なれてきたら試合を想定して、レフト、センター、ライトなどすべてのポジションに打ち手をおいてのスパイクレシーブ練習が有効です。
- ブロックが2枚つくのか?
- ブロックの間が空くのか?
- 1枚ブロックなのか?
- レフトから打つのか?
- ライトから打つのか?
- センターから打つのか?
- バックからの攻撃か?
このように、いろいろな攻撃を想定してレシーバーの位置の移動とレシーブ練習を行ってください。
相手のスパイクが怖い!その克服方法を紹介!
対戦相手が強豪チームだと打ち込まれるスパイクも強力で、怖さを感じることがありますよね。または味方のブロックが遅れてノーブロックになったとき、「危ない!」という気持ちになると思います。
相手のスパイクに怖さを感じるときはこんな時でしょう。
- スパイクのスピードやパワー
- ネットよりかなり高い所から打ってくる
- ノーブロックになり至近距離のとき
体に当たるより、いちばんは顔にあたるかもしれないという怖さですよね。どこにボールが飛んでくるかわからなければ、一瞬からだも固くなり、レシーブを上げることすらままならなくなります。
では、怖さを克服するにはどんな練習を行ったらよいのでしょうか?次の章で練習方法を紹介します。
スパイクが怖くなくなるようにする練習方法
スパイクが怖くなくなるようにする練習方法
- 正しいフォームでスパイクレシーブの構えをする
- 体の正面の腕を構えたところに打ってもらう
- だんだんスピードを上げて同じく体の正面に打ってもらう
- 高いネットの上から飛んでくるボールの対策方法
それでは説明していきます。
体の正面の腕を構えたところに床の上から打ってもらう
まず正しいレシーブフォームで構えます。そして打ち手から体の正面の腕を構えたところに打ってもらいます。床の上で、最初は5メートルくらいの位置でいいと思います。
だんだんスピードを上げて同じく体の正面に打ってもらう
だんだんスピードを上げて体の正面に打ってもらいます。ボールが速くなってくると、腕に当たっただけで打ち手のところにかえるようになるのが分かると思います。
もっと速いボールになると、ボールの勢いをころさないと、打ち手よりも後ろに飛んで行ってしまいます。
ボールのスピードが上がってくれば、速くなるにしたがって腕の角度を床に対して直角に近づけていきます。(緩いときは約60度、強くなってきたら約85度ほどに変化します。)
ボールのスピードのころし方は、腕の角度を変えずに腕を体と一緒にうしろに引くようにすること。別の言葉でいえば、体でボールの勢いを吸収するようにします。
ここまでできればボールに対する怖さは、ほとんどなくなっているでしょう。
高いネットの上から飛んでくるボールの対策方法
こうなっても怖いのは、高いネットの上から飛んでくる強力なスパイクです。特に味方のブロックの上や、ノーブロックで打たれたスパイクには怖さを感じます。
ここまでくると、もはや対処方法はありません。つまり「練習あるのみ」です。冷たい言い方かも知れませんが、習うより慣れろ!です。
練習方法を紹介します。
- レシーバー3人がコートに入る
- スパイクレシーブのポジションに入る
- 打ち手は相手のコートで台の上から強打を打つ
- レフト・センター・ライトなど打つ位置を変えて打つ
打ち手が相手のコートで台に乗って打ち込むことで、相手のスパイカーと同じボールを想定した練習ができるのです。
そして何本も練習することで、怖さはなくなってくる上に強打のスパイクを拾う練習もできるメリットがあります。
スパイクレシーブ(ディグ)の極意とは?
私の体験上、スパイクレシーブの極意を教えます。
スパイクレシーブ(ディグ)で大切なこととは?
まず、スパイクレシーブでいちばん大切なことは「ポジショニング」です。ポジショニングとは、コートのどの位置でレシーブを待つか?ということでもあります。
事実、このポジショニングがスパイクレシーブを上がるか上がらないかの9割を占めていると言っても過言ではないです。
どうしたら理想のポジショニングができるのか?
特に強いスパイクだと、打ってからコートに落ちるまでコンマ何秒です。打たれた後にボールの下に移動してレシーブするなんて現実的に不可能です。
では、どうしたら理想のポジショニングができるのでしょうか?
答えは「経験と直感」です。
スパイクレシーブに慣れてくると、相手がスパイクを打つ瞬間に「ここにボールが来る!」と感じるようになります。そう感じたらほぼ間違いなくボールがきます。
あとは手に当てるだけで、スパイクレシーブが上がってしまうのです。初心者の方は信じられないかも知れませんが、本当にそうなのです。
いまは分からなくても「そんなものなんだ」程度で覚えておくといいでしょう。あなたのレベルが上がった時に、「あのことだったんだ」と感じると思います。
スパイクレシーブ(ディグ)の目指すところとは?
スパイクレシーブの目指すところは冒頭でも話した通り「相手のスパイクをレシーブする」ことです。
そのために必要なのが「対応力」です。相手が打ったスパイクはいろいろなボールが飛んできます。
- ドライブ回転のスパイク
- ミートせずボールが無回転
- スピードが早いスパイク
- スピードが遅いスパイク
- ブロックに当たったワンタッチボール
- フェイントなど
このようにさまざまなボールに対応することが大切です。スパイクの強弱やボールの軌道の読みなど、これが分かるようになるのには経験が必要でしょう。
何本もネットの上から体の正面に、はじめはゆるくだんだん強いボールを打ってもらう、ときどきフェイントを入れる練習を繰り返します。
打ち手の人が、スパイクボールの質を変えることができればさらに練習になるでしょう。強いボール、弱いボールなど試合を想定した練習を意識して行うことで、あなたのレシーブ力は格段に向上するでしょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
スパイクレシーブ(ディグ)の練習方法や悪い癖を改善する方法、スパイクの怖さを克服する方法を紹介してきました。
相手のスパイカー側とすると、決まったと思ったボールがレシーブされて、逆に得点を決められた場合はショックが大きくなります。
スパイクレシーブを強化することにより、チームの得点力が上がってムードもよくなります。スパイカーも味方が上げてくれたレシーブを決めればチームに勢いがつくので、高いテンションでスパイクを打ちに行きます。
しっかりといろいろな場面を考えて、練習しましょう。頑張ってください!

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